「マレーシアは物価が安いらしいけど、実際に移住するならいくら必要?」
マレー系、中国系、インド系などさまざまな民族が共生する国マレーシアは、日本人の移住先としても大変人気があります。
この記事では、マレーシア移住のメリットとデメリット、移住するために必要なロングステイビザの申請条件をご紹介します。
最後まで読んで、マレーシア移住に必要な知識を習得しましょう。
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移住する前に!マレーシアってどんな国?
ペナン島やコタキナバルなどの美しいビーチリゾートが知られるマレーシアは、観光地としてだけでなく移住先としても人気があります。
マレーシアの基本データ
マレーシアはマレー半島南部とボルネオ島北部からなる東南アジアの国です。
面積は329,800 km²と日本よりやや小さく、人口は3237万人で日本の約4分の1の人が住んでいます。
熱帯雨林気候で年間平均気温が27度と暖かく、年中夏の服装で過ごすことができます。
マレーシアの首都はクアラルンプール
マレーシアの首都はクアラルンプールで人口は約180万人おり、約2万人の日本人が住んでいます。
クアラルンプールは高層ビルが並ぶ近代都市で、東南アジアの都市としては珍しく交通などのインフラが整っています。
成田空港からクアラルンプールまではANA、JAL、マレーシア航空や、AirAsiaなどのLCCの直行便があり、飛行時間は7時間40分ほど。
直行便が豊富なので日本からのアクセスがよく、日本との時差はマイナス1時間と少ないので時差ぼけになるリスクも低いでしょう。
マレーシアの通貨はリンギット
通過は紙幣のマレーシア・リンギット(RM)と硬貨のマレーシア・センがあり、100センが1リンギットとなっています。
マレーシアは何主義?
マレーシアは連邦立憲君主制国家です。
元首は国王で、国王は各州のスルタン(君主)から選挙で選ばれます。
議会には上院・下院があり、上院は国王任命と州議会指名、下院は国民の選挙によって選ばれた議員から成っています。
マレーシア在住の芸能人
アーティストのGACKTは2012年にマレーシア・クアラルンプールに移住し、高級住宅街にある自宅でのセレブな暮らしぶりはたびたびメディアにも露出しています。
自宅の面積は1700㎡でトレーニングルームや屋外プールがあり、開放的で暖かな気候を存分に味わえる造りになっているそうです。
クアラルンプールの暮らしについて、「都市部はとても清潔で、都市からすぐ近くには大自然のジャングルもある」と語っています。
マレーシア移住は実際どう?人気の理由とは?
令和3年度の調査によると、マレーシアの在留邦人は36,585人。
コロナ禍で海外移住が減っている今も前年比16%も増加しています。
なぜマレーシアは移住したい国No.1なの?
財団法人ロングステイ財団による「住みたい国ランキング」では、マレーシアが2012年から14年連続で1位に選ばれています。
日本人に長く親しまれる最大の理由は、物価が日本の約半分と安いのに、生活水準が高いこと。
マレーシアは多民族国家なので移住者への差別が少なく、英語が通じる場所があるのも人気の理由のひとつです。
暮らしやすさ|文化・安全性・安さ
マレーシア人の多くがイスラム教徒で、お酒を飲んではいけない、女性は髪や肌を露出してはいけないなどの厳しい掟がありますが、マレーシアは多民族多宗教国家。
イスラム教のほかにもヒンドゥー教や仏教、キリスト教などほかの宗教も認められているが、イスラム教が国教だからといって無理に合わせる必要がないのも、移住先として人気の理由のひとつです。
テロなどの凶悪犯罪が少なく比較的治安のよい国ですが、スリやイカサマ賭博などが多発しているのである程度注意が必要です。
物価が安く、食事はローカルな屋台なら1食3~10マレーシア・リンギット(RM)(約88~295円)。
家賃は、クアラルンプールのコンドミニアムなら1LDKで1,800~2,500RM(約53,300~741,000円)と、日本の都市部の生活費よりかなり安く収めることができます。
マレーシア移住のデメリット|マレーシアに移住して後悔する理由
移住したい国No.1とはいっても、外国であることに変わりはありません。
日本とは異なる文化や慣れない暮らしに、移住を後悔する人もいます。
マレーシア生活はきつい?
マレーシアは年中温暖で寒さの厳しい冬がないのが魅力ですが、熱帯雨林気候で温度だけでなく湿度も高いという特徴があります。
湿度は乾季は60%以上、雨季は80%以上になるので、人によっては暑い上にじめじめと過ごしにくいと感じるかもしれません。
湿度が高く雲が発達しやすいので、スコールと呼ばれる突然の大雨が降ることもあるのでお出かけの際には注意が必要です。
日本にはない独特の気候なので、慣れるまで時間がかかるでしょう。
言語の壁もある
言葉の壁もデメリットとして挙げられます。
マレーシアの公用語はマレー語、中国語、タミル語、英語の4種類で、その中のひとつの言語がどこでも通じるとは限りません。
マレーシア人の英語は「マングリッシュ」と呼ばれるほど癖が強いので、英語に慣れた人でも会話に苦戦する可能性があります。
気候やコミュニケーションなど、暮らし方が日本とは大きく異なることを覚えておきましょう。
リスクマネジメントも重要
マレーシアは近隣のアジアの国に比べると安全だといわれていますが、日本より危険度が高いことに違いありません。
マレーシアには危険な場所があると覚えておきましょう。
外務省によると、ボルネオ島東部にあるサバ州東海岸一帯は「危険レベル2:不要不急の渡航はやめてください」、「危険レベル3:渡航はやめてください(渡航中止勧告)」に指定されています。(2022年4月現在)
東海岸では海賊事件や、身代金目的の誘拐事件が発生しています。
イスラム国家なのでテロが予想されているので、常にニュースに目を通しておく必要があるでしょう。
都市部でもスリや置き引き、リゾート地ではとくに外国人客を相手に価格を吊り上げるなどの悪質な客引きがあるので注意が必要です。
マレーシアに移住するには?マレーシア移住は困難?
マレーシアにはビザなしで90日間滞在することができます。
90日を超えるロングステイにはMM2Hビザか雇用ビザのどちらかが必要です。
MM2H|マレーシア・マイ・セカンド・ホーム
「Malaysia My 2nd Home」の頭文字を取ったMM2Hビザは、マレーシア政府が運営する外国人向けの長期滞在プログラムです。
一度取得すれば最長5年マレーシアに滞在することができ、更新も可能。
配偶者や扶養家族の家族ビザが申請できるので、家族での移住も現実的だといえます。
MM2Hの申請条件
MM2H新規申込みがコロナ禍の影響で2020年にストップし、2021年10月に再スタートするにあたって新たな申請条件が設定されました。
<金銭条件>
- 銀行残高が150万RM(約4400万円)以上ある
- マレーシア国外での月収が4万RM(約118万円)以上ある
- 定期預金が100万RM(約2965万円)以上ある
<そのほか>
- マレーシアで定期預金を組む
- 無犯罪証明書
- 年間合計90日以上のマレーシアに滞在する
手続き費用は以前は無料でしたが、変更後は申請者は5,000RM(約14万円)、家族は1,500RM(約7万円)と有料に変更されました。
金融資産や収入の基準も上がり、以前よりも移住のハードルが高くなっています。
老後に移住も可能
MM2Hビザは条件を満たせば50歳以上でも申請可能なので、リタイア後の移住にも活用できます。
月収金額の条件があるので、退職する前に申請するとよいでしょう。
就労ビザ:雇用パス
MM2Hの条件を満たせなくても、マレーシアの法人で採用されれば就労ビザを申請し、長期滞在することが可能です。
マレーシアの雇用主に雇用される管理職、専門職の外国人に発給されます。
月収によって雇用期間や家族ビザ申請の可否が異なり、収入が上がるほど自由度が高くなります。
職種によって学歴などの条件があるので、申請する必要があるなら雇用主によく確認しましょう。
移住後の仕事
クアラルンプールには多くの企業が集まっているので就職のチャンスも多いです。
メーカーや物流、観光立国であることからホテルや観光業界など、さまざまな業界の求人が出ており、マレーシア専門の転職エージェントもあるほどです。
就労ビザでの移住を考えるなら、日本から求人に応募したりエージェントに相談することもおすすめです。
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移住する前に
マレーシアにはワーキングホリデーなど、自分で申請できる手軽な長期滞在ビザがありません。
ビザなしの滞在も90日までと限られているので、移住する前にどのビザでどんな暮らしをしていくのか、しっかり計画を立てておきましょう。
マレーシア移住にはいくら必要?移住費用を紹介
マレーシアは物価が安いので、低価格で日本よりよい暮らしができるといわれています。
移住前にどのくらいの準備が必要かを解説します。
移住の初期費用
単身で移住する場合、ビザの申請から移住後3カ月程度の生活費として、60~70万円程度を見積もりましょう。
移住までの費用
ビザの申請費用は5,000RM(約14万円)。
成田からクアラルンプールまでの航空券は5~10万円程度です。
2~3カ月分の家賃
家賃はクアラルンプールの1LDKで1,800RM~ 2,500RM(約53,300~73,000円)程度で、入居時には家賃の2~3カ月分のデポジットが必要です。
クアラルンプールの住居として人気のコンドミニアムは、プール、ジム、ワーキングスペース、バーベキューなど共用施設が充実しているのが特徴です。
外のプールやジムを利用することを考えると、コンドミニアムに住むことで娯楽費の節約になります。
クアラルンプールにこだわらないなら、家賃をより抑えることができます。
シンガポールの隣にあるマレーシア第2の都市、ジョホールバルにもコンドミニアムが多く、家賃は1LDKで1,000RM~(約29,000円)とお手頃です。
家具・家電つきの物件も多いので、クアラルンプールに住むより初期費用を安く収められるでしょう。
生活費
家賃に加えて水道代や光熱費は1カ月あたり100RM(約2,900円)、携帯電話などの通信費は1カ月あたり200RM(約5,900円)程度。
食事は自炊やローカルな屋台の外食、時々割高な日本食レストランを利用すると1,000RM(約29,000円)程度になります。
ビザ申請費用、渡航費、3カ月分の生活費をあわせると、60~70万円程用意しておくとよいでしょう。
マレーシアの暮らし方
マレーシアは国民の半分以上がイスラム教徒なので、暮らし方は多少イスラム教の影響を受けます。
イスラム教では食に制限があり、お酒を飲んだり、豚肉を食べたりすることはありません。
お酒の需要が低いので、日本と比べるとお酒の価格が高いです。
レストランやスーパーでお酒を買えますが、イスラム教徒の人と食事をする際には注意しましょう。
食に制限があるといっても、マレーシアの食事は日本人の口に合うことで知られています。
お米や麺を使った料理が多く、甘辛い味付けは飽きが来ないのでロングステイでも食事に困ることはありません。
ローカルレストランや屋台で安くておいしい食事を楽しめるのは、マレーシア移住の大きな利点といえます。
マレーシアの永住権はいくら?
ロングステイビザで5年以上マレーシアに住むと、永住権を申請することができます。
申請条件は大きく分けて3種類あるので、申請条件と一緒にご紹介します。
- 投資家
:マレーシアの銀行で定期預金口座を開設し、最低200万USドルを口座に入金すること - 専門家
:医師やスポーツ選手などの専門家で、マレーシアで3年間以上勤務し、マレーシア関連機関による認定/推薦があること - マレーシア人の配偶者
:配偶者としてマレーシアに5年以上住んでいること
投資家として永住権を申請するのに必要な金額は200万USドル(約2億5000万円)と、一般の人には非現実的なのが現状です。
MM2Hビザを5年ごとに更新し続けるほうが確実でしょう。
まとめ|移住したい国No.1の国マレーシア
比較的安全で、食文化も豊か。年中温暖で過ごしやすく、物価が安くて住みやすいマレーシア。
移住前に、視察がてら旅行するという人も多いです。
現地での暮らしをイメージしながら、クアラルンプールやジョホールバルを散策するのもよいかもしれません。