日本に住んでいて、海外就職に少しでも興味を持った時に、
「海外就職の難易度ってどのくらいなんだろう…難しいのかな?」
この記事では、そんな悩みを抱えている海外就職希望者に向けて、海外就職の難易度から海外で働くには何が必要なのかということをお伝えしていきます。
最後まで読むことで、海外就職を失敗せずに成功できるようになるでしょう。
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【結論】海外就職の難易度は?
海外就職を考えるとき、どれほど難しいのか気になる人も多いでしょう。
イメージ通り、海外就職は日本で就職するよりもはるかに難しいです。
求人数が少ないこと、言葉や文化の壁はもちろんですが、海外就職は世界経済に大きく左右されることが大きな理由です。
海外就職の難易度は年々高くなってきている
近年、海外就職の難易度は年々高くなってきています。
世界的な不況により現地の就業率は低下しており、どの国でもまずは国民の就職口確保が優先しているからです。
同じ理由で海外就職には必須のワークビザも条件や審査が厳しくなってきています。
条件や審査が厳しい例
例えば、シンガポールでは『ストロング・シンガポール・コア』という、外国人労働者よりも、シンガポール人の雇用を確保する政策を打ち出しました。
具体的には、就労ビザの発行に必要な最低給料が引き上げられたり、証明する必要のある求人掲載期間が長くなったのです。
ニュージーランドやイギリスでも同じような動きがあり、世界的に海外就職の難易度は上がってきていると言えます。
海外就職で難易度が低い就職方法は?
難しくなってきている海外就職ですが、不可能ではありません。
難易度が低い就職方法を狙い、計画的に海外就職を進めることが大切です。
具体的な方法について解説します。
海外インターンで短期的に働く
海外インターンで、短期的に働くことは比較的簡単です。
企業にとってインターン生を雇うことは、就労ビザを発行することに比べると、時間もお金もかかりません。
また、期間も3ヶ月から1年半と、自分の希望に沿って計画できます。
就職前の大学生や、転職期間に利用するのもいいでしょう。
短期間でも海外就職経験を積みたい人には、海外インターンシップを検討してみてください。
インターンシップから現地就職に繋がる可能性もあるため、海外インターンシップに特化した求人サイトやエージェントに登録してみましょう。
ワーキングホリデーで働く
ワーキングホリデーで働くことも比較的難易度が低いと言えます。
ワーキングホリデーはオープンワークビザと呼ばれ、持っているだけでどこでも働けるビザです。
雇い主の負担も少なく、求職者の自由が効くことが最大のメリットでしょう。
ワーキングホリデーでは日本食レストランや、ギフトショップでの仕事が人気ですが、タイミングや運がよければ旅行会社や留学斡旋会社での事務職にも見つけられます。
渡航前からしっかり下調べして準備しておき、1年または2年の貴重な時間を有効に使えるようにしておきましょう。
現地採用で働く
海外就職には現地採用で働く道もあります。
現地採用では現地の法人が直接雇用するため、就労ビザの期間が続く限り同じ場所で働けます。
海外インターンやワーキングホリデー、駐在員と違って、ビザ期間や任期の縛りが比較的緩いので長期間自由に働きたい人にはおすすめです。
現地就職では、日本と現地企業との通訳や翻訳、語学以外のスキルを活かしてローカル企業で現地の人々と働くことが多いため、高い語学力を持っておくべきです。
海外でフリーランスとして働く
いわゆる「ノマド」と呼ばれるような、海外フリーランスとして働く方法もあります。
フリーランスなら、ビザの問題に振り回されることなく、自由に海外で生活しながら働けます。
住む国や期間も自分で決められるので、とにかく多くの国に住んでみたい人、短期間でチャレンジしたい人にはおすすめです。
フィリピンやタイなどの東南アジアでは、コワーキングスペースが充実している地域もあり、フリーランスにとって働きやすい環境が整っています。
現地での情報を直接集めることは難しいので、経験者のブログやSNSから前もって治安やネット環境を下調べしておきましょう。
海外に留学して現地で就職する
留学してから現地で就職する方法もあります。
時間とお金はかかりますが、就職先に幅は広がります。
ローカル企業にとっては、現地の資格や学歴を持っている人の方が信頼して雇えるからです。
さらに、現地の学校を修了していると、生活にも慣れており、就職に有効なコネクションも学内で得られるかもしれません。
勉強する分野によって就学期間が異なり、約1年から3年までさまざまです。
その後の就労ビザの取りやすさや、自分の得意分野を吟味して勉強するコースを決めることも大切です。
海外就職を検討するとき、「海外就職に学歴は関係するの?学歴は必要な要素なの?」この記事では、そんな海外就職の悩みを抱えている方に向けて、海外就職に学歴は関係するのか、どのくらいの学歴が必要なのかを解説します。最後まで[…]
駐在員として就職する
駐在員として働くこともできます。
日本の企業から派遣されて働く駐在員は、他の方法と比べると最も安定して海外で働けます。
ただし、行きたい国や期間、派遣される時期は選べないので、自由度が低いことも事実です。
駐在員はほとんどの場合、日本企業と現地支社の間に立ちながら、在留日本人や現地人が働く現地支社のマネジメントをします。
会社は膨大なコストをかけて駐在員を派遣するため、プレッシャーは大きいですが、その分期待されており、帰国後は大幅なキャリアアップが見込めるでしょう。
難易度が高くても安定して海外で働くなら「駐在員」
駐在員になるためには、数年間日本で経験を積まなければいけません。
しかし、1度駐在員になってしまえば、海外赴任手当もあり安定して海外で働けます。
海外就職においてさまざまなメリットがある駐在員について解説します。
そもそも駐在員とは
駐在員とは日本の企業から海外支社に派遣される人のことです。
日本の基準で給料を受け取れる上、海外赴任手当や住宅手当などが充実していることもあるので、好条件で海外で働けます。
駐在員はあくまでも一定期間海外に派遣されるため、派遣期間後は日本の会社に戻って働くことになります。
駐在員のメリット
駐在員の主なメリットは、給料面が優遇されていることと、海外での経験を積めることです。
年収や給与が高い
駐在員になると、年収や給与が高くなります。
日本基準の給料はもちろん、海外赴任手当や住宅手当、出張手当が付くからです。
また、現地でかかる税金は基本的に会社負担となります。
1年以上の赴任になる場合は、日本では非居住者になり、住民税がかからなくなるので手取りも増えるでしょう。
経験を積める
駐在員になると、グローバルな経験やマネジメント経験が積めます。
赴任で、現地採用の日本人や、現地の人をマネジメントする立場にあるのが駐在員です。
管理職にならなくとも、駐在員なら若いうちから管理的な業務経験を積める機会を得られるでしょう。
また、日本に帰国したときには、海外の文化や現地の生活を通して得たグローバルな視点を活かすことを求められます。
現地の事情を詳しく知っていることで、昇進のステップに繋がるでしょう。
駐在員のデメリット
優遇されている面も多い駐在員にもデメリットはあります。
現地人とのコミュニケーションが難しい
日本の企業から派遣され、日本の労働文化に慣れている駐在員にとって、現地人とのコミュニケーションは難しいと言えます。
現地採用の日本人と、現地人の2つの文化をマネジメントする必要があるので、語学力はもちろん、現地の文化を理解しておくことが重要です。
上手く管理ができれば、日本に帰国した際に現地事情に詳しく駐在員の経験がある人にしかできない仕事も任せてもらえるかも知れません。
難しい面もありますが、長い目で見ればキャリアアップの可能性を大幅に広げられるでしょう。
難易度が高い「駐在員」として就職する方法
企業にとって駐在員はコストがかかる分、会社のために貢献してくれる人材として、大きな期待をしています。
求められる条件も厳しく、駐在員になる道は狭き門と言えます。
しかし、不可能ではないので、しっかり準備しておくことが大切です。
海外就職に強い転職エージェントに登録する
海外就職に強い転職エージェントに登録しておきましょう。
新卒入社した会社で駐在員になるには、配属される部署の運任せになってしまいます。
しかし、途中入社の場合は新卒よりも部署の希望が通りやすいというメリットがあります。
さらに、海外就職に強い転職エージェントを選ぶことで、海外就職できる可能性をグッと高められます。
転職エージェントを利用すれば、途中入社のメリットを活かし、駐在員として海外就職できる可能性が高まるため、まずはエージェントに登録して相談してみましょう。
海外就職の難易度を下げられるおすすめ転職エージェント3選
海外就職に強い転職エージェントを利用することで、海外就職の難易度をグッと下げられます。
その理由は、転職エージェントに登録することで、
- リアルな現地情報を知れる
- 現地に特化した専門のキャリアアドバイザーがいる
- 面接対策や英文レジュメなどのサポートがある
- 年収交渉をしてくれる
などのメリットがあるからです。
※登録及び利用料は全て無料
以下の3社が海外就職の難易度を下げられるおすすめの転職エージェントです。
リクルートエージェント(RGF)
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海外就職は難しいとはいえ、難易度をさらに下げることは充分に可能です。
その方法について解説します。
英語や働きたい現地の言語を勉強しておく
語学力は海外就職において非常に重要です。
英語が公用語ではない国でも、日常会話レベルの英語力は持っておいた方がいいでしょう。
海外では英語が公用語でなくても話せる人は多くいるので、英語が話せると海外就職の難易度を下げられます。
例えば、タイやフィリピンの首都圏、観光地の求人には英語力があれば応募できる求人が多数あります。
英語や日本語だけでも働ける場合もありますが、他に現地の言語があれば勉強しておくと就職活動中、他の応募者と差別化できるでしょう。
現地の治安や人柄を把握しておく
現地の雰囲気を知っておくことも大切です。
外国人労働者が多い地域では、日本人向けの求人も多数募集しており、東南アジアに進出している日本企業が多く、親日の国も多いので比較的簡単に海外就職できます。
就職後の生活のことも考えると、安全で外国人に対してフレンドリーな地域の方が圧倒的に住みやすいため、しっかり下調べしておくことが大切です。
海外で働くには何が必要?大切なことは?
海外で働くにあたって、日本とは違うルールや生活に適応していかなくてはいけません。
特に重要なものについて解説していきます。
就労ビザ
海外で働くとき、1番重要なものは就労ビザです。
就労ビザなしで働くことは違法になってしまうため、最悪の場合強制帰国になり、その記録が将来残ることになります。
国によって就労ビザの条件は異なりますが、英語力の証明や、就職先に関する資格や学歴の証明、資金証明などさまざまな書類が必要です。
取りたい就労ビザに何が必要か調べ、漏れがないように時間の余裕を持って申請することが大切です。
最低限の英語力
英語が公用語でない国に就職したい場合も、最低限日常会話レベルの英語力は必要です。
現地の言葉を一から勉強するよりも、ある程度土台がある英語の方が簡単にブラッシュアップできます。
グローバルな人材と働く場合もあるので、英語はコミュニケーションを取る上で欠かせない要素です。
英語力は高い方が応募時に有利になるでしょう。
最低限の貯金
特に現地就職を狙う場合は、最低限の貯金はしておきましょう。
渡航費やビザ申請費用、ビザに必要な健康診断費用など、出国前からお金がかかります。
その上、現地で本格的に住む場所が見つかるまでの滞在費や、住む場所を借りる際に敷金が必要な国もあります。
アジアに就職する場合と、アメリカやヨーロッパに就職する場合では必要な額も変わってくるので、働きたい国の渡航費や物価などを調べておきましょう。
現地の情報を収集する
海外で働き生活していく上で、現地の情報は非常に重要です。
治安がいいと言われている国や街でも、地域によって違う場合があります。
まずは安全な地域に住むようにしましょう。
現地の日本人コミュニティーとも繋がることも現地で困った時に助け合えたり、思いがけず仕事を紹介してもらえたりするためおすすめです。
異文化適応能力
異文化に柔軟に適応できる能力や考え方を持っていることも大切です。
日本から出ると日本の常識は通用しないことがほとんどです。
知らず知らずのうちに現地人の同僚に失礼なことをしてしまうと、働きにくくなってしまいます。
例えば、日本では朝おはようと挨拶するだけですが、外国では挨拶とその後のスモールトークも大切にしています。
その国の文化に適応してきましょう。
職場でのよりよい人間関係を築け、柔軟に対応できる方が生活もしやすくなります。
海外就職で有利に働く職種7選
海外就職では日本語が話せることか、特殊なスキルを持っていることを武器にすると就職しやすいです。
海外就職で有利になり得る職業の例を紹介します。
IT系の職種
ITエンジニアやコンサルタントはどの国でも就職しやすいでしょう。
大きな要因は、プログラミング言語が世界共通であることです。
また、IT関係は技術者が不足している国も多く、国外からの労働者を積極的に受け入れている場合もあります。
日本語教師
日本語教師も海外就職に有利です。
どの国にも日本人学校や補習校があり、現地日本語クラスの人気が高まってきている国も多いです。
日本語レベルの高いクラスでは英語や現地語が必要のない場合もありますが、現地講師との連携が必要な場合もあるので、ある程度言葉を理解できた方がよいでしょう。
飲食店スタッフ
飲食店スタッフ、特に日本食レストランのスタッフは海外就職に有利です。
日本食レストランでは、日本の食文化を理解し、現地語で説明できると最適な人材と言えます。
日本の調理技術が高いことは世界的にも有名なため、日本特有の技術である寿司職人等、調理師や職人は比較的簡単に就職できるでしょう。
美容師
日本の美容師の技術はどの国でも通用するでしょう。
日本人特有のきめ細やかなサービスや、経験に裏付けされた技術は各国で人気が出ています。
現地に住んでいる日本人やアジア人も、アジア人の髪質に慣れている美容師に切ってもらいたい人が多いです。
予約の電話やサービス中にお客さんと会話する機会も多いため、日常会話レベルの英語や現地語を話せるといいでしょう。
観光系の職種
ツアーガイドやドライバーなどの観光系の職種も海外就職しやすいと言えます。
対日本人の業務がほとんどなため、現地に関する知識や日本語でのコミュニケーション能力が重要です。
日本の長期休暇や休日には忙しくなり、深夜や早朝に着くお客さんもいるため柔軟な対応や充分な体力が必要と言えます。
コールセンターやカスタマーサポート
コールセンターやカスタマーサポートの求人にも応募しやすいでしょう。
企業や国にもよりますが、対日本人の場合、高い語学力は必要ありません。
新卒や未経験でも働ける場合もあるため、海外就職の第一歩としてはおすすめの職種です。
金融関係や、旅行会社、オンライン英会話サービスなど、さまざまな分野があるため、キャリアに合わせて就職先が選択してください。
翻訳や通訳
海外就職では翻訳や通訳も仕事を見つけやすいです。
個人の旅行者につく通訳、医療通訳、公的文書の翻訳など職種によって必要な語学力やスキルが変わってきます。
企業に就職すると、駐在員と現地人の間に入ることもあるため、日本と現地の労働文化をよく知っておくといいでしょう。
ホテルのスタッフ
ホテルのスタッフとして働くこともできます。
ホテルスタッフは受付やサービス係では語学力が必要ですが、ルームアテンダントなどではあまり高い語学力は必要ありません。
宿泊者と関わる機会が多いポジションでは、世界各国から来た人たちと会話する必要があるため、どの国でも英語は話せると有利になります。
海外就職のよくある質問
海外就職の難易度は高いですが、不可能ではありません。
海外就職を本格的に考え始めると浮かんでくる疑問について解説します。
日本で働くか海外で働くか結局どうしたらいい?
まずは転職エージェントに登録して、キャリアアドバイザーの意見も聞いてみましょう。
転職エージェントは登録したからといって、転職しなければいけないわけではありません。
まずは、相談からでも大丈夫なので、相談だけでもしてみる価値はあるでしょう。
海外で働く日本人の数や割合は?
外務省の調査によると、2020年海外で在留する日本人の数は約135万7700人です。
これは日本の総人口の約1%に当たり、海外に住む日本人の数は年々増え続けています。
海外でも日本人の数が増え続ければ、海外就職において、より語学力や能力の高い人材が求められることになるでしょう。
予想されるこれからの状況に比べて、まだ海外に出る日本人が少ないうちから早めにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
まとめ|海外就職は難しいが難易度を下げることもできる
海外就職の難易度は高いですが、しっかり計画や、就職活動の戦略を立てることで、難易度を下げられます。
まずは日本でできる、語学力のアップや充分な貯金をすることから始め、海外転職エージェントに登録、海外転職サイトで求人の動向をチェックなどをしておきましょう。