こんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、台湾移住のメリット・デメリット、台湾生活でリアルに感じるつらい・疲れること、台湾生活で起こりがちなトラブルを解説します。
後悔する人も多い?台湾移住のデメリット6選
台湾は日本と同じアジアの国ですが、生活習慣や文化などさまざまな違いがあります。
後悔する内容 | 詳細 |
---|---|
給料が低い | 台湾の平均月収は日本より低く、同じ職種と労働時間でも給料が低い。 |
夏が長い | 一年を通して高温多湿で、春と秋が短く、急激な気温変化がある。 |
飲食店の衛生環境が悪い | 屋台や歩道沿いの飲食店が多く、衛生環境が良くないことが多い。暑さで生鮮食品が傷みやすい。 |
バイクが多い | 原付バイクが多く、マナーの悪い運転者が多い。 |
水道水が飲めない | 水道水は飲用基準を満たしているが、そのまま飲むことは推奨されない。浄水器や煮沸が必要。 |
自然災害が多い | 台風や地震などの自然災害が頻繁に発生する。 |
①給料が低い
台湾の賃金水準は日本より低いです。
台湾行政院が発表したデータによると、2022年の平均月収は46,838元(約222,948円/1元4.76円)でした。
日本の平均年収は2022年民間給与実態統計調査で458万円だったので、月に換算すると約381,666円です。
この結果からもわかるように台湾の給料は日本より低く、同じ職種と労働時間でも日本でもらうより給料が低くなります。
②夏が長い
台湾は一年を通して高温多湿です。
つまり、夏のような暑い日が多く、湿度も高いのでじわっと汗をかく暑さです。
また、台湾は春と秋が極端に短いので冬が終わるといきなり暑くなり、夏が終わるといきなり寒くなります。
気温がジェットコースターのように急激に変化するので、移住後しばらくは服装選びに悩むことが多くなります。
③飲食店の衛生環境が悪い
台湾は屋台などの出店や歩道沿いに飲食店が多くあります。
しかし、店によっては机と椅子が汚れていたり、ゴミなどで散らかった場所に屋台が出ていることも多く、お世辞でも衛生環境がいいとはいえません。
そのため、綺麗好きな人が台湾に移住すると後悔する可能性が高いです。
また、台湾は一年中高温多湿の国なので、暑さによって生野菜やフルーツが傷んでいる可能性があり、夏場の暑い時期は食中毒に気をつける必要があります。
④バイクが多い
台湾では原付バイクが移動手段としてメジャーです。
そのため、日常的にバイクを使う人が多く、通勤ラッシュ時には大量のバイクが道路を走っているのを目にします。
しかし、台湾では狭い路地でもスピードを出したバイクが走っていたり、道をショートカットするために歩道にバイクが入ってくることもあります。
つまり、バイク自体がデメリットではなく、マナーの悪いバイク運転者が多いことがデメリットといえます。
⑤水道水が飲めない
台湾の水道水は飲用水の基準を満たしていますが、そのまま飲むことはできません。
理由としては以下の2つが挙げられます。
- 水道管が老朽化している
- 貯水タンクの不衛生
台湾の水道管は場所によってかなり古いものが使われていることがあり、水道水が綺麗でも古い水道管を通って出てくる水は汚れています。
そのため、台湾で水を飲む際は浄水器でろ過後に煮沸して飲んだり、水道管に取り付けられる浄水カートリッジを使うのがおすすめです。
ただし、洗顔やうがい、手洗いなどで水道水を使う分には問題ありません。
⑥自然災害が多い
台湾は地理的に台風や地震などの自然災害が頻繁に発生します。
そのため、自然災害が多い地域や街中から離れた場所に住む際は注意が必要です。
ただ、台湾の日本領事館から在邦人向けに自然災害などの危険情報は共有されます。
しかし、直接被害に遭わないように日ごろから災害リスクに対する意識を高めたり、災害時に必要なものを準備しておきましょう。
「タイは安く住めるって本当?」「日本人にとってタイは住みやすいの?」「タイに移住する方法は?」年中温暖で、食文化も豊か。日本人の旅行先として大人気な南の国、タイ。海外移住を視野に入れている人にとって有力な選択[…]
台湾のここがいい!台湾移住するメリット10選
①親日家が多く、人が優しい
台湾はアジアのなかでも親日家が多い国として有名です。
日本の文化や日本人の習慣に関心を持っている人が多く、 日本人だとわかると日本に行った話を聞かせてくれたり日本の良さを話してくれます。
また、台湾人は優しくて大らかな人が多いです。
そのため、困ったことがあると助けてくれたり、付き合いの長さに関係なく贈り物をくれることもあります。
慣れない海外生活で台湾人の優しさに心が温まる日本人も多いです。
②ローカルフードが美味しい
台湾は美食の国と呼ばれるほど美味しい料理がたくさんあります。
台湾の主食は米なので日本と同じ醤油や味噌が使われており、日本人に合う味付けの食べ物が多いからです。
そのなかでも、台湾のローカルフードは安くて美味しいことで有名です。
また、台湾はスイカやマンゴーなど南国のフルーツもたくさんあるので、フルーツを使ったジュースやデザートなども豊富にあります。
③比較的治安がいい
台湾は欧米やヨーロッパに比べると比較的治安がいい国です。
夜道を1人で出歩くことができたり、外国人が行くと危険なエリアもほとんどありません。
ただ、スリや置き引き、ぼったくりなどの軽犯罪はあるので注意が必要です。
日本人が海外で過ごす際に気をつける基本的なことを意識していれば、女性1人でも問題なく暮らせます。
④医療レベルが高い
台湾は日本より医療レベルが高く、最新医療技術や薬なども積極的に導入している国です。
そのため、日本では事例が少なかったり難しい治療も台湾では問題なく受けられることもあります。
また、台湾は外国人でも所定条件を満たせば健康保険に加入できます。
台湾の健康保険は日本と同じレベルで手厚く、健康保険を使えばクリニックに罹っても安い料金で治療を受けられます。
⑤教育水準が高い
台湾は有名大学が多く、政府主導で国際化に向けた教育制度の改革が進められるなど教育水準が高いです。
実際に台湾では国際化に向けた取り組みとして、バイリンガル教育が推進されています。
そのため、学校の近くには英語教室や学習塾がたくさんあり、幅広い年齢層の子どもが勉強に励んでいます。
さらに、台湾は子どもを大切にする風習が強い国なので、早い段階で子どもに習い事をさせたり、塾に入れるなど高い教育意識を持っている親が多いです。
⑥日本食レストランが多い
台湾には仕事や留学で日本から移り住む日本人が多いです。
そのため、台北市内などの街中にはたくさんの日本食レストランがあります。
大手飲食チェーンや有名ホテルなども数多くあるので、台湾で日本食に困ることはほぼありません。
また、日本食に使われる食材も台湾で手に入るので、欧米やヨーロッパに比べると比較的良心的な値段で利用できます。
⑦公共料金が安い
住む場所や住居によって異なりますが、基本的に台湾の公共料金は安いです。
台湾の公共料金は国が管理しており、値上がりすることが少ないからです。
台湾の電力会社は国営になっており、水道料金も政府が決めているので日本のように値上がりすることがありません。
また、台湾は年中気温が高い国なので熱いシャワーを浴びることがなく、外食文化の影響で家で料理をすることが少ないためガス代が安く済んでいます。
⑧税金が安い
台湾は日本のような住民税や事業税がなく、消費税は5%なので日本より安いです。
所得税は総合所得に対して最低5%〜最高45%の税率が課税されますが、住民税がない分支払う税金は少なくなります。
そのため、日本と台湾でもらう手取りには税金の支払額に大きな差があります。
つまり、税金の支払いを最小限にして暮らしたい人に台湾は最適な国といえます。
⑨簡単な日本語は通じる
台湾人は簡単な日本語であれば理解できる人が多いです。
台湾は日本に統治されていた歴史があり、統治時代に日本語教育を受けていた人がいるからです。
また、台湾は親日家の国なので日本に興味を持っている人が多く、日本人観光客が台湾に来るなどの理由から日本語を勉強している人もいます。
そのため、観光地や人気レストランでは日本語を話せるスタッフがいたり、日本語メニューを出してくれる場合もあります。
「タイ移住する日本人におすすめの職種はある?」「40代、50代からでもタイ移住はできる?」「タイ移住はやめたほうがいい?」こんな悩みを抱えていませんか?この記事では、タイに移住した日本人がどんな仕事をしている[…]
⑩日本と台湾を行き来しやすい
台湾と日本はとても近い距離にあるので、お互いの国を行き来しやすいメリットがあります。
東京から台湾までは飛行機で約3時間半、福岡から台湾までは約2時間半で行けます。
そのため、台湾に移住しても日本に帰りやすく、日本と台湾間にはLCCも運行しているので費用も安く済みます。
また、時差も1時間しか違わないので、時座ボケに悩む心配もありません。
台湾はどんな国?台湾の特徴と日本との外交関係
台湾に行ったことがない人は台湾人の国民性や日本人が住みやすい国なのか不安に思う人も多いです。
台湾の特徴
台湾の基本情報は以下のとおりです。
国名 | 中華民国(台湾) |
人口 | 約2,342万人(2024年1月時点) |
面積 | 3万6千平方キロメートル |
首都 | 台北 |
主要言語 |
|
日本との時差 | 1時間(台湾が1時間遅い) |
通貨 | 元(新台湾ドル) |
台湾は電子機器などの最先端技術で世界をリードしており、PCメーカーのASUSやACER、アップル製品の製造をしているfoxconnも台湾の企業です。
また、経済も著しく成長しており、さまざまな分野で世界から注目されています。
さらに、台湾では女性の地位が高く、役職を持って働く女性や結婚出産後も結婚前と変わらないぐらい働く女性が多いです。
台湾と日本との関係
台湾と日本との関係は良好です。
しかし、日本が台湾を統治していた時代は日本に対して悪い印象を持っていた人もいるため、すべての台湾人が親日家であるわけではありません。
ただ、日台間の外交関係が解消されて以降は日本に対して友好的に思ってくれる台湾人が増え、現在では観光や留学で日本を訪れる台湾人も多いです。
また、台湾では日本のアニメや漫画なども人気で、日常的に日本製品を使っていたり日本が災害に巻き込まれるとすぐに手を差し伸べてくれる国民性です。
台湾に住んでいる日本人の数
外務省が発表した海外在留邦人数調査統計によると、2023年10月1日現在台湾に住んでいる日本人の数は21,102人です。
前年より3.7%増加しており、外国に住む日本人の数では上位50ヵ国のうち12位です。
アジアのなかでは中国、タイ、韓国、シンガポールに次いで5番目に台湾に住む日本人が多いことがわかります。
台湾は日系企業も多く進出しているので駐在や帯同で住む日本人、留学で台湾に移住する日本人も多いです。
台湾移住に向いている人のタイプ
台湾文化・歴史に興味がある人
台湾文化や歴史に興味がある人は台湾移住に向いています。
台湾は多民族国家で漢民族が9割、原住民族が16民族いる国です。
そのため、さまざまな文化に触れることができ、台湾文化や歴史に興味がある人はさらに台湾を深く知ることができます。
また、台湾は食文化も発展しており、安くて美味しいローカルレストランもたくさんあるので、台湾グルメが好きな人も台湾移住に向いています。
高いコミュニケーション能力を持っている人
台湾は明るくフレンドリーな人が多い国民性です。
そのため、外交的で高いコミュニケーション能力を持っている人はすぐに台湾生活に馴染めます。
さらに、台湾人は性別や年齢に関係なくプライベートなことも周りに話す傾向があり、人との距離感が近い特徴があります。
ただ、内向的な人も気の合う人と付き合ったり、特定の友人と遊ぶなど工夫すれば人見知りでも問題なく台湾で生活できます。
1人でも自立できる人
自立して1人でも生計を立てられる人は台湾移住に向いています。
台湾は駐在や留学などで移住している日本人が多く、日本人求人の需要が高いです。
そのため、移住後に台湾で就職し、生活の基盤を作れたら台湾移住はほぼ成功です。
また、台湾ではIT人材の需要も高いので、高いスキルや豊富な実績がある人はフリーランスでも台湾の企業に就職できます。
台湾移住に向いていない人のタイプ
台湾移住に向いていない人のタイプは以下のとおりです。
綺麗好きな人
綺麗好きな人は台湾移住で苦労する可能性が高いです。
台湾は年中気温が高く湿度も高い国なので、蚊やゴキブリが多いからです。
また、トイレの配管が古くてトイレットペーパーを流せない場所もあります。
そのため、綺麗好きな人は台湾に移住するとストレスを感じることが増えます。
ただ、屋台やローカルレストラン以外で虫が出ることは少なく、ホテルやデパートのトイレは比較的綺麗です。
意見をはっきり言えない人
台湾人ははっきり意見をいう人が多いです。
そのため、曖昧な返事をしたり意見をはっきり言えない人は台湾でストレスが溜まる可能性が高いです。
また、はっきり断れないと仕事を押し付けられる場合もあります。
断って嫌がる人や迷惑に思う台湾人はほとんどいないので、周りを気にせず嫌なことははっきり伝えましょう。
完璧主義の人
台湾ではさまざまなシーンで「台湾人はゆるい」と感じることがあります。
- 服装に気を使う人が少ない
- 仕事中でもスマホを触る
- 電車やバスで電話をする
- 化粧をしない女性が多い
- 結婚式も普段着で出席する
- どこにでも駐車する
上記のように台湾では細かいことを気にする人が少ないので、なんでも完璧にこなしたい人は台湾移住でストレスを感じる可能性があります。
そのため、台湾生活では周りの細かな言動を気にしない・台湾人の生活習慣を受け入れる努力が必要です。
台湾生活でリアルに感じるつらい・疲れること
- 仕事に対する姿勢が緩い
- 中国語が話せないと仕事先が限られる
- 貯金が貯まらない
- 路上喫煙者が多い
- 蚊やゴキブリが多い
- 台湾料理が好きになれない
- 輸入品・乳製品は高い
- バス・タクシーの運転が荒い
- 住居が日本人に合わない
- 落下物が多い
- キッチンが小さい
仕事に対する姿勢が緩い
職種や勤務先によって異なりますが、台湾人は仕事に対する姿勢が緩い人が多いです。
仕事中でも頻繁にスマホを触ったり、朝食を買ってきて職場で食べたり、ラフな服装で出勤する人もいます。
そのため、日本人が台湾企業で働くと仕事に対する姿勢の違いからストレスを感じる人がいます。
しかし、台湾人は仕事に対して緩い考え方でいるのではなく、働きやすいように自由に過ごしているだけです。
自由な働き方が台湾流なのだと理解しましょう。
中国語が話せないと仕事先が限られる
台湾移住では中国語が話せないと仕事先がかなり限られます。
語学不問の求人もありますが、台湾に来る日本人向けの仕事が多く、労働条件や待遇も中国語を使う仕事と比べて劣ります。
台湾で条件のいい仕事に就きたい人は、まず中国語を習得することからはじめましょう。
また、台湾では友人や知り合いから仕事を紹介してもらうことが多く、コネクションをたくさん持っていると仕事の幅が広がります。
貯金が貯まらない
台湾で働きながらたくさん貯金することは難しいです。
台湾は日本と比べて給料水準が低く、貰える給料が少ないからです。
また、台湾は野菜や果物、公共料金などが安いぐらいで、物価の差は日本とあまり変わりません。
そのため、貯金が貯まらなくてつらいと感じる日本人が多いです。
路上喫煙者が多い
台湾の飲食店やカフェ、ホテル、オフィスなどはすべて禁煙です。
そのため、ビルの外や公園などでタバコを吸っている路上喫煙者が多いです。
台湾の路上喫煙には厳しい規則がありますが、実態としては路上で喫煙・ポイ捨てをしている人がたくさんいます。
また、喫煙者によっては歩きタバコをしている人もいるので、子どもと出かける際は喫煙者に近寄らないなどの対策が必要です。
蚊やゴキブリが多い
蚊やゴキブリは高温多湿を好む傾向にあるため、1年中気温と湿度が高い台湾では日常的に見かけます。
台湾ではゴミ収集車が来るまで生ゴミを家の外やベランダに溜めておく人が多く、自分の家を綺麗にしていても匂いにつられて近所の家からゴキブリが来るからです。
また、台湾の蚊は気温が下がる冬でも飛んでいることがあります。
台湾の冬は日本ほど気温が下がらず、気温が10℃以下になることはほとんどないからです。
そのため、蚊やゴキブリが苦手な人が台湾に移住する時は心構えが必要です。
台湾料理が好きになれない
台湾料理には日本に馴染みがない八角や五香粉などの香辛料が使われています。
屋台やローカルレストランでも香辛料が使われている料理が多いです。
そのため、人によっては台湾の香辛料が口に合わなくて、台湾料理を好きになれない人がいます。
さらに、台湾料理は中華系なので油っぽいものが多く、日本食に慣れている日本人にとっては台湾での食事がつらいと感じることもあります。
輸入品・乳製品は高い
台湾は小さな島国なので輸入品に頼っている食材や生活用品があります。
ただ、輸入品は輸送費や関税など、さまざまなコストがかかります。
そのため、日本では300円で買える商品が2倍の値段で売られていることが多いです。
また、台湾は温暖な気候であることから酪農が盛んではないので、牛乳や卵、チーズなどの値段が高いです。
バス・タクシーの運転が荒い
台湾のバスやタクシーの運転はかなり荒いです。
バスでは急発進・急ブレーキは日常茶飯事で、バスに乗ったらすぐ席に座るもしくは手すりに掴まならないと倒れそうになります。
タクシーは運転手によって運転の質に差がありますが、頻繁にクラクションを鳴らしたり、車線変更を繰り返す運転手が多いです。
そのため、台湾では自動車事故が多く発生しており、台湾のバスやタクシーに慣れるまでは利用するたびに心身ともに疲れます。
住居が日本人に合わない
台湾は日本と同じアジアの国ですが、家の構造が異なります。
まず、台湾には日本のように玄関で靴を脱ぐスペースがなく、玄関扉の外もしくは玄関入ってすぐのスペースで靴を脱ぎます。
また、台湾の家は玄関とリビングの距離が近く、玄関扉を開くと数メートル先がリビングスペースになっているレイアウトも多いです。
さらに、トイレと浴室が一緒になっているレイアウトも台湾では一般的なので、日本とは異なる住居スタイルにつらいと感じる日本人もいます。
落下物が多い
台湾生活ではビルやアパートから物が落下してくることが多いです。
台湾には古い建物がたくさんあり、建物の外にエアコンの室外機を置いたり、道のすぐそばに洗濯物を干すのが一般的だからです。
また、柵がない場所に植物を並べて置いていることもあるので、道を歩いていていきなり物が落ちてくることがあります。
そのため、台湾で建物のそばを通る時は上から危ないものが落ちてこないか注意して歩くなど、疲れることが多いです。
キッチンが小さい
台湾の住居にあるキッチンは最小限の仕様になっていることが多いです。
台湾は屋台飯や弁当などの外食文化が定借しているからです。
そのため、ファミリー向けの物件以外はキッチンが小さかったり、最小限の調理スペースだけになっています。
台湾で自炊しながら生活したい人はキッチンスペースが広い物件に絞って、住居を探しましょう。
台湾生活で起こりがちなトラブル例
台湾生活で起こりがちなトラブルは次の3つです。
交通事故の危険
台湾生活では交通事故に巻き込まれないよう注意しましょう。
台湾の交通事故死亡者数は年々増加傾向にあるからです。
交通部道路交通安全督導委員会(道安会)の統計調査によると、2022年は37万5,632件の交通事故が発生し、3,085人が亡くなっています。
同じ年の日本の交通事故死亡者数は3,216人ですが、台湾は日本より国土が小さい国です。
つまり、台湾の交通事故死亡者数はかなり多いことがわかります。
詐欺
台湾に住んでいると詐欺目的の電話やメールなどを受けることがあります。
台湾でも日本と同じように投資やビジネスに関する詐欺が多発しているからです。
そのため、よく分からないまま話に乗ってしまうと詐欺に遭う可能性があるので注意しましょう。
また、あまり親しくない人や知人程度の付き合いの人から持ちかけられるビジネスの話も、注意したほうがいいです。
住居トラブル
台湾生活では住居トラブルに巻き込まれることが多いです。
台湾の住居は日本と同じように大家さんや管理会社を通して住居契約を結びます。
しかし、台湾の住居は日本のように管理が行き届いていないことが多く、エアコンが壊れていたり、浴室から水が漏れるなどのトラブルが起こります。
トラブルが起こった際は大家さんや管理会社に対応してもらいますが、修理を依頼した途端に態度が冷たくなったり、家賃を値上げされることがあります。
そのため、台湾での住居選びでは家の状態を確認するとともに、大家さんや管理会社が誠実に対応してくれるかもチェックしましょう。
【期間別】日本人が台湾移住で使えるビザ
期間別に日本人が台湾移住で使えるビザを解説します。
- 【90日以内の滞在】観光ビザ(無査証)
- 【180日以内の滞在】停留ビザ(停留査証)
- 【180日以内の滞在】学生ビザ
- 【180日以上の滞在】居留ビザ(居留査証)
- 【1年間の滞在】ワーキングホリデービザ
- 【6ヵ月以上の滞在】就労ビザ(長期停留)
- 【180日以内の滞在】退職ビザ(ロングステイ査証)
- 【期間制限なし】永久居留証
【90日以内の滞在】観光ビザ(無査証)
日本国籍を持っている人は観光ビザ(無査証)で90日滞在できます。
ただし、以下の条件を満たす必要があります。
- ビザ免除措置国の国籍保持者(日本を含む)
- パスポートの残存期限が6ヵ月以上ある(日本は3ヵ月以上)
- 帰国または台湾出国の航空券を保持している
- 入国審査で問題がない人
- 滞在予定期間が入国から90日以内の観光・訪問が目的である
- 台湾政府が指定する空港からの入国
90日以上滞在したい人は一旦台湾から出国し、再入国すればさらに90日滞在できます。
また、観光ビザはあくまで台湾で観光もしくは親族訪問などで一時的に台湾に滞在できるビザなので、就労はできません。
【180日以内の滞在】停留ビザ(停留査証)
停留ビザ(停留査証)は180日以内の滞在ができるビザです。
停留ビザには厳しい審査がないので、90日以上台湾に滞在したい人や台湾に短期移住したい人におすすめです。
また、停留ビザの種類は2つあり、以下の特徴があります。
→右にスクロール可能
ビザの種類 | 特徴 | 申請料 |
シングルビザ | 一度出国すると再入国できない | 6,800円 |
マルチビザ | ビザ有効期間内であれば何度でも出入国が可能 | 13,500円 |
シングルまたはマルチは自分で選択できるので、台湾滞在中に日本へ一時帰国する人や海外旅行を予定している人は停留ビザのマルチビザを取得しましょう。
【180日以内の滞在】学生ビザ
台湾には学生ビザと呼ばれるビザはなく、滞在期間・目的によって以下のビザで留学します。
→右にスクロール可能
目的 | 滞在期間 | 使用できるビザ |
語学留学 | 90日以内 | 観光ビザ |
90日以上 | 停留ビザ | |
語学留学+アルバイト | 1年間 | ワーキングホリデービザ |
観光ビザは申請不要ですが、停留ビザとワーキングホリデービザは事前申請が必要です。
また、それぞれ申請に必要な書類や発給対象者が異なるので、申請前によく確認しましょう。
【180日以上の滞在】居留ビザ(居留査証)
居留ビザ(居留査証)は台湾に180日以上滞在できるビザで、最大2年間滞在できます。
主に長期の語学留学や国際結婚をした相手方が台湾に一時滞在する際に使用します。
また、ビザ申請には病院のフルネーム印が押された健康診断書や入学許可証の原本、卒業証明書または成績証明書など、準備する書類が多いです。
そのため、書類準備も含め渡航の1〜3ヵ月前を目安にビザ申請の準備を進めましょう。
【1年間の滞在】ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザは台湾で語学留学をしながらアルバイトができるビザです。
ビザ申請時の年齢が18歳以上30歳以下の人が申請でき、台湾に1年間滞在できます。
ビザ取得時は180日間の滞在が認められ、現地で延長手続きをすると更に180日の滞在が認められます。
また、台湾のワーキングホリデービザには就労期間や勤務時間数、職種などの制限がないので、自分で好きな仕事を選べるのが特徴です。
【6ヵ月以上の滞在】就労ビザ(長期停留)
台湾の就労ビザ(長期停留)は6ヵ月以上滞在し、就労する人が対象のビザです。
就労目的以外にも企業や留学、宗教活動などの目的で申請することも可能で、取得には労働許可書や台湾で働く企業の会社登記表、招待状のコピーなどが必要です。
しかし、就労ビザは申請条件が細かく設定されているので、申請する際はよく確認しましょう。
4年生大学卒業かつ2年間以上の就業経験、高卒・短大卒かつ5年以上の就業経験、修士号・博士号の取得など、学歴や就業経験の条件を満たす必要があります。
【180日以内の滞在】退職ビザ(ロングステイ査証)
退職ビザ(ロングステイ査証)は55歳以上の日本人定年退職者が使用できるビザです。
滞在期間は入国から180日以内で、延長はできません。
また、退職ビザの申請には以下の条件を満たす必要があります。
- パスポートの残存期間が9ヵ月以上
- 過去に犯罪歴がない
- 最低残高500万円の個人資産を証明できる
- 厚生・共済・国民年金いずれ年金受給者であることを証明する
- 半年以上の海外旅行保険に加入する
退職ビザの申請には最低500万円の資金証明が必要なので注意しましょう。
【期間制限なし】永久居留証
永久居留証とは滞在期間に制限がなく、合法的に台湾に住める居留証です。
通常、台湾の居留証には居留期間が記載されますが永久居留証に期間はなく、要件を満たせばずっと台湾に住めます。
永久居留証の取得要件はたくさんありますが、重要なポイントは次の2点です。
- 台湾居住5年以上かつ各年183日以上の滞在している
- 所轄の移民署に必要書類をまとめて提出
また、永久居留証を維持するためには5年に1度だけ台湾に入国する必要があり、入国時の滞在日数の指定などはありません。
30代で台湾に移住する方法
【30歳未満】ワーキングホリデーがおすすめ
30代で台湾に移住したい人はワーキングホリデーがおすすめです。
ワーキングホリデーは日本と協定国との異文化交流や相互理解を目的とした海外留学制度です。
台湾では18歳以上30歳以下の人が申請でき、1年間中国語を勉強しながらアルバイトができます。
職種や労働時間に制限はなく、日本でアルバイトをする時と同じように自分で求人を探し、採用に至れば働けます。
【30歳以上】長期留学または現地企業に就職
30歳以上でワーキングホリデー制度を利用できない人は長期留学または現地企業への就職を検討しましょう。
台湾には日本人が通える語学学校や大学が数多くあるので、語学や専門分野を目的にした長期留学が可能です。
また、台北に限らず台湾各地にたくさんの日系企業が支社や工場を持っています。
そのため、日本人従業員の需要があり、中国語や英語を話せる人は現地企業に就職して台湾移住を叶えることができます。
40〜50代で台湾に移住する方法
【40〜55歳未満】短期留学または長期留学
台湾の学生ビザは年齢制限がないので40〜55歳未満の人は短期もしくは長期留学がおすすめです。
台湾の語学学校には日本語のオリエンテーションなど、日本人生徒を受け入れる環境が整っているからです。
また、台湾留学ではレベル別に中国語を学べたり、課外活動や日本文化を伝えるボランティアなどさまざまな経験ができます。
さらに、台湾には帯同で住んでいる日本人もたくさんいるので、40〜50代で中国語を勉強している日本人も多いです。
「海外移住で失敗する人はどんな人?」「タイでよくあるトラブルを知りたい」タイは日本からのアクセスがよく移住先として人気がありますが、移住して後悔する人もいます。この記事では、タイ移住後のよくある失敗や、それでもタイ移[…]
【55歳以上】退職ビザで短期移住
55歳以上で定年退職をしている人は、退職ビザで台湾に短期移住するのがおすすめです。
退職ビザは180日しか滞在できませんが、指定要件を満たせば誰でも取得できます。
また、退職ビザには使用回数が決まっていません。
そのため、ビザが切れて日本に帰国した後、再申請すれば何度でも台湾に短期移住できます。
シニア世代が台湾に移住する方法
語学留学
シニア世代が語学留学する際は学生ビザもしくは退職ビザで留学できます。
学生ビザと退職ビザに年齢制限がなく、滞在可能期間内であれば出席日数や成績に関係なく語学学校に通えます。
ただし、学生ビザと退職ビザは就労が認められていません。
そのため、シニア世代が台湾に留学する際は病気や怪我に備えて補償内容が整っている海外留学保険に必ず加入し、十分な資金を持って留学しましょう。
起業・投資ビザで移住
資金があるシニア世代は起業・投資目的で台湾に移住することが可能です。
台湾には日本人向けの起業・投資ビザがあり、指定要件を満たし審査が通過すればビジネス目的として台湾に移住できます。
ただし、ビザ発給後の滞在可能日数などは公表されていません。
そのため、どのくらい台湾に滞在できるかは審査の結果次第になります。
まとめ
台湾移住のメリット・デメリット、台湾生活で後悔しやすいリアルに感じるつらい・疲れることを解説しました。
台湾は親日家の国なので基本的に日本人に優しく、日本のチェーン店や日本食レストランもたくさんあるので比較的日本人が住みやすい国です。
しかし、生活習慣や環境、文化の違いから台湾移住がつらいと感じることも多く、移住後に後悔する人もいます。