「幸せ!ボンビーガール タイ編」の豪華な移住暮らしは実現可能?実際のコストと注意点を解説

幸せボンビーガールの生活って本当にできるの?

実際のタイの暮らしって?

幸せボンビーガールのタイ特集は2019年に放送されました。

ボンビーとは思えないプール付きタワーマンションでのリッチな暮らしぶりに、タイの生活に興味を持った人も多いはずです。

この記事では、紹介されたボンビーガールの暮らしが誰にでもできるのかどうか、タイの生活水準から検証します。

最後まで読んで、海外生活の実態をつかみましょう。

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「幸せ!ボンビーガール マレーシア編」は本当に実現可能なの?
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幸せ!ボンビーガール タイ編って?

ボンビーガールの暮らし

2019年4月9日に放送された「幸せ!ボンビーガール」では、タイの首都、バンコクでの暮らしが紹介されました。

魅力的な生活の内容はこちらです。

  • 英語ができなくても移住できる
  • プール付きの豪華マンションの家賃がたったの5万円程度
  • 月に10万円貯金できる

日本ではなかなか実現できないセレブな生活ですが、すべての移住者がこんな生活ができるというわけではありません

移住者からは辛口の感想も

ボンビーガールの反響は大きく、放送直後はタイの転職エージェントに登録が殺到したほどですが、インターネット上では、放送された夢のような暮らしが「かなり煽った内容だ」「よい面ばかりがピックアップされていて、現実的ではない」と辛口の感想も寄せられました。

番組ではタイの物価を日本のおよそ3分の1と放送していましたが、現実は2分の1程度です。

タイの物価は上がってきているので、今後もこれまでどおり安価で裕福な暮らしができるとは限りません。

タイ在住者のYouTubeが人気

日本より安く、タイ語や英語ができなくても働き口があるなどさまざまな利点があることから、タイの暮らしに注目する日本人はたくさんいます。

タイに関するYouTubeチャンネルの数は多く、タイへの移住方法、暮らし、観光情報を発信するビデオは再生回数もかなり多いです。

幸せ!ボンビーガールで紹介されているような若い女性のチャンネルにはことみんチャンネル、YURIの海外生活チャンネルがあり、若者の海外移住や海外就職への興味が表れています。

幸せ!ボンビーガール タイ編の放送内容

幸せ!ボンビーガールでは2人のタイ在住女性が紹介されました。

「ボンビー」とは思えないその暮らしぶりに、劇団ひとりさんからは「俺も来るわ」の一言が出るほどでした。

ボンビーガールの詳細①

1人目のボンビーガールは、日系の通信販売会社で働いています。

日本のアパレル販売会社から発注を受け、タイから服の発送をしています。

やりとりはすべて日本語なので、タイ語や英語ができなくても仕事に支障はありません

住まいはバンコクで、バンコク市内には日本人向けの不動産屋が50軒もあるので家の契約もすべて日本語で完了します。

休日は日本人コミュニティの飲み会に参加して華やかに過ごしていました。

人口の200人に1人が日本人というほど日本人が多いので、コミュニティがあることもタイで楽しく暮らすメリットのひとつです。

ボンビーガールの詳細②

2人目のボンビーガールは、日系不動産企業に勤める女性です。

ボンビーガールタイ編以前にも同番組で紹介されたことがあり、そのときから引き続きタイで駐在員との結婚を目標にしています。

確かに、日系企業に勤める海外駐在員は給与が高く、安全な高級住宅地に住んでいるという人も多いので、安定した生活を求めて駐在員と結婚したいと考える人も多いです。

幸せ!ボンビーガール タイ編の放送からの反響

番組放送後、タイの暮らしにポジティブな印象を持った人が多く、ツイッターでも「私も移住したい」というツイートがたくさん上げられました。

https://twitter.com/muji_hayashi/status/1115601643922288640?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1115601643922288640%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fasia-magazine.com%2Farchives%2F32615

https://twitter.com/neko_no_munage_/status/1115814168899268608

タイってどんな国?

番組では実際にタイに住んでいる人の生活ぶりから、多くのメリットが紹介されました。

実際に移住を考えるなら、メリットだけでなく基本情報もしっかり頭に入れておきましょう。

基本情報|リゾートで有名な南国

タイは東南アジアに位置する常夏の国で、美しいビーチリゾートがたくさんあることから、世界各国からの旅行先としても人気の高い国です。

首都のバンコクには国際空港が2つあり、多種多様な国に好アクセスというメリットもあります。

国民の95%が仏教徒の国なので日本と文化も近いですし、日本人の口に合うタイ料理が安く楽しめます

日系スーパーのフジスーパー、イオン系列のマックスバリュ、ドン・キホーテがあるので買い物も便利で、日本人には住みやすい国です。

公用語はタイ語

タイの公用語はタイ語のみです。

2019年に行われた調査では、タイ人の英語力は日本よりも低いという結果でした。

観光地以外のほとんどの場所では英語が通じないと思っておきましょう。

日本に比べて物価が安い

番組でも紹介されていたとおり、家賃、交通費、食費などすべてにおいて日本よりも安価なので、少ないお金で裕福な暮らしを楽しむことができます。

ただし、タイを含む東南アジア各国では経済成長が活発で物価が上昇しており、今物価が安いとはいっても少しずつ日本の物価に迫ってきています。

タイに移住したからといって、永久的に安く暮らせるわけではありません

日本人に人気の移住先

外務省によると、日本人の多い国ランキングでタイは4位

タイに移住する日本人は年々増加しており、現在7万9千人以上の日本人がタイに住んでいます。

首都のバンコクを中心に日系企業の駐在員も多く、日本人コミュニティがあるので海外に慣れていない人でも暮らしやすい国です。

英語が通じる場所は少ないですが、日本語が通じる日本人向けの飲食店や商店があるのも、日本人に人気の理由のひとつです。

タイに移住したら|ボンビーガールのような暮らしは可能?

タイは物価が安くて住みやすい国というのは事実ですが、タイに移住したら誰でもボンビーガールのようなリッチな暮らしができる、というわけではありません。

実際のタイの暮らしを解説します。

生活費はどのくらい?

たとえば、バンコクでの生活費はひとり暮らしで5~10万円程度でまかなうことができます。

  • 家賃(ワンルーム) 約18,000~54,000円
  • 家賃(2LDK)   約5,4000~126,000円
  • BTS(鉄道)    約60~160円
  • タクシー      約125円(1km)
  • 外食(屋台)    約90〜130円
  • 外食(レストラン) 約540〜1,780円
  • マッサージ     約450円(1時間)

日本食レストランや日本人向けの居酒屋は、タイ人向けのローカルのお店よりもやや高く設定されています。

ボンビーガールのように日本人同士の交流を積極的におこなうなら、外食費は少し高くかかります。

コンドミニアムが人気

ボンビーガールはプール付きの豪華マンションに住んでいましたが、実際タイにはプールやジム、コワーキングスペースが併設された物件が多くあり、日本よりも安価で借りることができます。

住居のタイプはたくさんありますが、日本の分譲マンションにあたるコンドミニアムの物件がおすすめです。

ほとんどに家具家電が備え付けてあるので初期費用を節約することができます。

施設が充実しているだけでなく、24時間警備員が常駐しているので安心です。

入居手続きがすべて日本語でできる日系の不動産屋が十分にあり、入居者の100%が日本人というアパートもあるので、初めて海外生活をする人にとって大変便利です。

タイ語ができなくても大丈夫?

番組では日本語だけで仕事をしている女性が取り上げられていましたが、確かに英語・タイ語が不要の仕事はあります

ボンビーガールのように日系企業の受注をするポジションや、日本人向けのコールセンター、日本語学校や日本人学校での教員などが挙げられます。

日本語だけでもできる仕事はありますが、賃金が低く、昇給が見込める仕事が少ないというデメリットもあります。

長期的にタイで働くなら、海外就職に必要な語学を身に着けてよりよい仕事やポジションを目指したほうがいいでしょう。

知り合いがいなくても大丈夫?

海外移住するとなると頼れる人がいなくて誰でも不安を感じますが、タイは比較的単身移住者にやさしい国です。

タイには単身向けのワンルームの物件が豊富ですし、日本人向けの業者が多いので生活に困ることはあまり想定されません。

日本人コミュニティも活発で、バンコクには在タイ日本大使館があるので、困ったときにはすぐに助けを求めることができます。

海外移住者が少ない国に移住するのに比べると、生活ハードルはぐっと低くなります。

タイ移住での注意点

幸せボンビーガールではタイのメリットがピックアップされて紹介されていました。

ここではタイ移住に関する注意点を解説します。

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タイ語はできたほうがいい

紹介されたボンビーガールは2人とも日本語で生活していましたが、実際はタイ語はできるに越したことはありません

日本語だけでできる仕事は日本人相手の仕事とられていますし、日本語の情報にしか触れることができなければ、給料が相場より高いのか安いのかを判断することもできません。

タイには日本人が多く住んでいるとはいっても、せっかくタイまで来ても日本人ばかりと仲良くしていては海外気分が半減してしまいます。

タイ語ができると仕事の選択肢が広がるだけでなく、タイ人だけが知っているローカルエリアを廻ったり、タイ人の友人を作って異文化交流したりと、生活の幅がぐっと広がります。

タイ語ができなくても大丈夫と思い込まずに、少しずつでもタイ語を習得して現地の生活を楽しむ心づもりをしておきましょう。

日本より治安が悪い

タイでは殺人やテロなどの凶悪犯罪は少ないですが、スリや置き引きなどの犯罪は多いです。

日本はタイより生活水準が高く、日本人はお金持ちだと思われていることから、日本人はスリのターゲットになりやすいというデメリットもあります。

言葉の壁があるためにマーケットやタクシーで値段を吊り上げるぼったくり被害も多く報告されているので、外出時には注意が必要です。

長期滞在にビザが必須

タイでは30日以上滞在する場合にはビザの取得が必須です。

観光ビザを取得すれば60日間滞在できますが労働は許可されていないため、タイで働くには必ず就労ビザと労働許可証(ワークパーミット)が必要になります。

就労ビザの取得には日本で会社に所属している場合は会社からの推薦状、タイで現地就職が決まっている場合は雇用契約書が必要です。

必要書類が多いので、日本出国前に就職先を決めてビザを取得したほうがいいでしょう。

タイでの仕事

番組では語学や資格が必要ないと紹介されていたとおり、キャリアがなくても応募できる求人はあります。

現地採用のハードルは低いですが、よりよい生活を目指すなら語学や資格があったほうがいいでしょう。

現地採用

現地採用の場合、渡航費など移住の初期費用や、家賃などが基本的に自己負担です。

ボンビーガールのうちの一人は家賃が会社負担でしたが、こういったケースはかなり稀です。

給料のなかから生活費や仕事までの交通費をやりくりする必要があります。

タイでの採用は製造業が多く、自動車部品メーカーなどの求人が多く出ています。

そのほか、日本人向けの飲食店、保険会社などのコールセンター、IT系などの幅広い就職先があります。

駐在員も多い

駐在員の場合は会社の辞令によって派遣されるので、現地採用よりも待遇がよいケースが多いです。

ビザ取得費用、渡航費が会社負担になるのはもちろんのこと、家賃や生活費の補助などのサポートが充実しています。

会社が契約した物件はセキュリティが高く治安もよいエリアであることがほとんどなので、渡航前の現地調査や家探しの手間が省けるのも大きなメリットです。

実際の給料はどのくらい?

タイでは現地人とは別に日本人の最低賃金が定められており、月50,000バーツ (約18万円)です。

タイ語と英語が不要の日本語だけの仕事は最低賃金に定められていることが多く、昇給のチャンスもあまりありません

職種や語学レベルによって賃金に大きな差があり、英語やタイ語ができると給料が2~3万円ほど高くなります。

まとめ|うまくいけばボンビーガールの生活ができるかも

幸せ!ボンビーガールのタイ編ではタイの暮らしのメリットが紹介されており、タイ暮らしが天国のように思えたという人も多いです。

タイに行けば必ずしもよい暮らしができるというわけではなく、治安などの生活面、言語の壁を越えていかなくてはなりません。

もちろんうまくいけばボンビーガールのような華やかな生活が実現できるので、よく情報収集して海外移住に備えましょう。

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