こんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、フィリピンの基本情報、フィリピンで有名な場所や食べ物、フィリピン観光で気をつけることを解説します。
フィリピンとはどんな国?
フィリピンは日本の南にある暖かい国や観光地のイメージを持っている人が多いです。
また、近年は英語学習の留学先としても知名度が上がってきているので、日本から留学をしに訪れる人も増えています。
フィリピン旅行や留学をしっかり楽しむためにも、まずはフィリピンがどんな国なのか理解を深めましょう。
フィリピンついて
フィリピンは約7,600の島々から構成される島国で、セブ島やボラカイ島など有名な観光地が多くあります。
フィリピンの基本情報は以下のとおりです。
国名 | フィリピン共和国 |
首都 | マニラ |
国土 | 298,170平方キロメートル |
通貨 | フィリピン・ペソ(PHP) |
政体 | 共和制 |
時差 | -1時間 |
宗教 |
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電源タイプ |
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国土は日本の約8割の大きさで、大小さまざまな島から構成されています。
かつて、スペインやアメリカ合衆国による植民地支配を受けましたが、1946年に現在のフィリピン共和国として独立しました。
フィリピンの人口
2020年に実施されたフィリピン国勢調査によるとフィリピンの人口は1億903万5,343人です。
2015年の調査では1億98万1,437人だったので、5年で約800万人増加していることがわかります。
日本とは対照的な人口増加ですが、一気に人口が増えることで以下のような問題が発生しています。
- 子どもが通う学校の校舎が足りない
- 人口密度の増加で交通渋滞が発生しやすくなっている
- 貧困層の増加
フィリピン政府は人口抑制のためにさまざまな政策を実行していますが、フィリピンには大家族主義の思考があり、子だくさんが幸せだという価値観を持っている人が多いです。
そのため、急速に人口を抑制するのは難しく、フィリピンの人口増加問題は今後も懸念されることが考えられます。
フィリピンの場所
フィリピンは東南アジアの東側に位置し、日本やベトナム、台湾、マレーシア、インドネシアと近接しています。
東京から飛行機で約5時間の距離にあり、日本との時差は-1時間です。
日本からの飛行機が発着するのはマニラのニノイ・アキノ国際空港、マクタン・セブ国際空港、クラークのクラーク国際空港の3箇所です。
フィリピンの文化や社会
フィリピンはASEAN唯一のキリスト教国で、東南アジアでは東ティモールと並ぶ規模です。
国民の多くはキリスト教信者でカトリックが83%、その他のキリスト教が10%、イスラム教が5%です。
そのため、クリスマスシーズンは国全土で盛り上がり、9月ごろからクリスマスモードがはじまります。
また、家族を大切にする人が多く、日常生活でも家族行事が最優先として受け入れられる風習があります。
フィリピンといえば何が有名?
フィリピンは綺麗な海や南国のリゾート地などのイメージを持っている人が多いですが、フィリピンにしかない有名なものがたくさんあります。
フィリピンで有名なものは主に次の3つです。
観光名所の島がたくさんある
フィリピンには観光名所として有名な島がたくさんあります。
また、セブ島は日本からの直行便も多く運行しており、成田国際空港から約5時間30分で来られるのでとても便利です。
島名 | 特徴 |
セブ島 |
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ボラカイ島 |
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マクタン島 |
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ボホール島 |
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パラワン島 |
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フィリピンは年間を通して温暖な気候なので、どの島に滞在してもシュノーケリングやダイビングなどのアクティビティを楽しめます。
野生のジンベイザメウォッチングができる
フィリピンには野生のジンベイザメを鑑賞したり、一緒に泳げるアクティビティがあります。
セブ市内から車で約3時間の場所にある港町・オスロブは世界で唯一ジンベイザメの餌付けに成功した漁村として有名です。
多い時は20匹近く集まることもあり、ほぼ100%の確率でジンベイザメに出会えます。
日本では水族館でしか見ることはできないので、ジンベイザメを間近で見られるのはフィリピンの魅力といえます。
多国籍な食文化を感じられるフィリピン料理
フィリピンには先住民が食べていたシンプルな料理やスペインや中国の料理など、多国籍な食文化を感じられる料理が多いです。
主に炒め物や揚げ物が多く、島国ならではの海鮮を使った料理もたくさんあります。
フィリピンの主食も日本と同じ米ですが、日本米より水分が少ないので日本人が食べると好き嫌いが分かれます。
また、フィリピンは南国なのでマンゴーやバナナ、パパイヤなどのフルーツが豊富です。
フィリピンの公用語は何語?
フィリピンの公用語について解説します。
フィリピンの公用語はフィリピン語と英語
フィリピンの公用語はフィリピン語と英語の2言語です。
第一言語はフィリピン語(タガログ語)で、英語は小学生から学びます。
職場や公共の場では英語が使われることが多く、フィリピン語は家族や友人と話す時に使われます。
また、フィリピンは100以上の民族が存在する他言語国家なので、共通言語としてフィリピン語と英語の2言語が話されています。
フィリピンの自然や気候の特徴は?
フィリピンの自然や気候の特徴を解説します。
フィリピンには手付かずの自然が多くある
フィリピンには手付かずの自然が多くあり、自然遺産に登録されている場所が3箇所あります。
- プエルト・プリンセサ地底河川国立公園
- ハミギタン山岳地域野生動物保護区
- トゥバタハ岩礁海中公園
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園には船の航行可能な全長8km超えの地下河川があり、鍾乳洞クルーズが有名です。
ハミギタン山岳地域野生動物保護区は計1,380種の動植物が生息しており、そのうち341種が固有種として確認されています。
トゥバタハ岩礁海中公園の珊瑚礁は東南アジア最大規模と言われており、手付かずの自然が多く残っている場所です。
フィリピンの気候・平均気温
フィリピンは年間を通して温暖で降水量が多く、乾季と雨季がある熱帯モンスーン型気候です。
月別 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
マニラ | 25.6 | 26.1 | 27.6 | 29.1 | 29.5 | 28.4 | 27.7 | 27.4 | 27.6 | 27.3 | 26.9 | 26 |
セブ島 | 26.8 | 27.0 | 27.8 | 28.8 | 29.4 | 28.7 | 28.3 | 28.4 | 28.3 | 27.3 | 26.9 | 26 |
寒暖差が少ないので、日本より安定した気温の中で過ごせます。
ただ、ショッピングモールやデパートなど施設によっては冷房が効きすぎて寒く感じることもあるので、羽織ものがあると便利です。
フィリピン人の特色
旅行先として人気のフィリピンですが、フィリピン人の国民性について詳しく知っている人は少ないです。
フィリピン人の特色は次の2つが挙げられます。
フレンドリーな人が多い
フィリピン人には明るくフレンドリーな人が多いです。
人によりますが、気さくに話しかけてくれる人やコミュニケーションに長けている人が多いのが特徴です。
ただし、おおらかな性格ゆえ、約束を守らない人や時間にルーズな人が目立ちます。
また、 自撮り写真を撮り、SNSにアップロードして周囲に発信するなど、自由で活発に活動する人が多いです。
信仰心が熱く、家族を大切にする人が多い
フィリピン人はキリスト教信者が多く、信仰心が熱いです。
そのため、毎週日曜日には教会の礼拝に参加したり、ショッピングモールでミサが開催されていることもあります。
また、フィリピン人は家族を大切にする人が多いです。
週末になると家族で食事や旅行、観光に行ったり、個人の予定より家族行事を優先する傾向があります。
現在のフィリピンができるまでの歴史を解説!
現在のフィリピンができるまでの歴史を解説します。
フィリピンはどこの国から独立した?
フィリピンはスペインとアメリカ合衆国の植民地時代を経て、1946年に独立した国です。
小さな集落が点在したフィリピンをスペインが統治し、その後アメリカ合衆国へ支配権が移り、戦後にフィリピン共和国として独立しました。
アメリカ統治時代に公共教育が開始され、英語が教育言語として使われるようになりました。
また、現在も統治時代に作られた大聖堂や広場、博物館などの建物が残っています。
フィリピンと日本の関係は?
フィリピンと日本の交流は豊臣秀頼の時代からはじまっており、長い歴史があります。
ただ、太平洋戦争が勃発後、日本軍がフィリピンを占領するなど、一時は友好関係が悪化しました。
しかし、現在はフィリピンに日系企業が進出したり、貿易相手国として友好関係を築いています。
また、2008年には日・フィリピン経済連携協定が発行され、貿易や投資の自由化・円滑化やビジネス環境の整備が進み、日本とフィリピンを行き来する人が増えました。
犯罪やテロなど危険な場所が存在する
フィリピンは日本より治安が良くありません。
スリや置き引き、強盗などの犯罪やイスラム過激派組織によるテロ事件なども多発しています。
外務省の海外安全ホームページには随時、フィリピンの危険スポットや危険情報が掲載されています。
フィリピンへの渡航や移住を検討している人は渡航前に行くエリアが安全かよく確認しましょう。
フィリピンは親子や子ども向けの国と言われる理由
フィリピンが親子や子ども向けの国と言われる理由は次の2つが挙げられます。
物価安で子育て世代に優しい環境が整っている
フィリピンの物価は日本の約1/3です。
そのため、何かとお金がかかる子育て世代でもフィリピンで生活すれば日本より安い費用で子育てができます。
また、フィリピンでは家族や親戚がサポートして子育てをする人が多く、周りに協力者がいない場合はベビーシッターを雇う人もいます。
日本では子育て=大変なイメージが根付いていますが、フィリピンでは子育ては周りの皆でサポートする文化があるので子育て世代に優しい環境が整っているといえます。
日本より英語教育に力を入れている
フィリピンでは小学生から英語教育がはじまり、日常生活でも英語を使う人が多いです。
そのため、日本より英語に触れる機会が多く、バイリンガル教育に向いている国といえます。
また、フィリピンは海外から来る留学生や駐在員など、外国人と交流する機会もたくさんあります。
日本の英語教育に不安な人や幼少期から英語を身につけさせたい人にフィリピンは最適な国です。
フィリピン観光で気をつけること
フィリピン観光をしっかり楽しむためにも、フィリピンへ渡航する際は次の3つに気をつけましょう。
フィリピンにはチップ文化がある
フィリピンは欧米のように必ずチップを払う習慣はありません。
あくまで心付けや感謝の気持ちとして渡すことが多いです。
しかし、ホテルやレストラン、マッサージなどではチップを払うのが無難とされているので、最低でも支払金額の10〜15%を支払いましょう。
また、クレジットカードで支払う際はチップ用に細かい現金を用意しておくと便利です。
フィリピンの治安は日本より悪い
フィリピンでは観光客や外国人を狙ったスリや置き引きが多いです。
そのため、貴重品が入ったバッグや買い物をした袋は目の届くところに置くまたは持ち歩くようにしましょう。
また、外食時にテーブル上にスマートフォンや財布を置くのも危険です。
少し目を話した隙に取られたり、席を離れた瞬間に盗まれることが多いからです。
食べ物や飲み水に気をつける
フィリピンは日本より衛生環境が整っている飲食店が少ないです。
そのため、火が通っていない料理や生野菜などを食べるのは避けましょう。
さらに、フィリピンでは水道水をそのまま飲むことはできません。
飲食店で出てくるドリンクに入っている氷も水道水で作られている可能性があるので、ドリンクを頼む際は氷なしにしたり、ドリンクを持ち込むようにしましょう。
まとめ
フィリピンの基本情報や歴史・文化、有名なもの、観光で気をつけることなどを解説しました。
フィリピンは日本から直行便で5時間半ほどで行ける国で、日本に働きにくるフィリピン人も多いです。
また、フィリピンと日本の交流は長い歴史があり、現在は貿易や日系企業の海外進出先としても人気が高い国です。
さらに、フィリピンには語学学校がたくさんあり、交換留学生を受け入れている大学もあるので世界中から留学生が訪れます。
旅行や留学でフィリピン渡航を検討している人はフィリピンの基本情報や国民性、気をつけることをしっかり学び、安全なフィリピン渡航を実現させましょう。