こんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、フィリピン留学のビザの種類、ビザ以外で必要な手続き・申請費用、フィリピンのビザなし滞在期間を解説します。
また、ビザ申請で気をつけること、出国前もしくは滞在中に必要な手続き、フィリピンの入国手続きに必要なもの・入国審査の質問例についても触れているので参考にしてください。
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どのビザを使えばいい?フィリピン留学のビザの種類
フィリピン留学で使えるビザは次の2つです。
留学スタイルや通う学校によって異なるので、留学前によく確認してから申請しましょう。
観光ビザ【学生ビザ以外の人】
短期留学や1年以内の留学を予定している人は観光ビザを使うのがおすすめです。
フィリピン国内での観光または語学学校に通う際に使えるビザで、滞在途中に現地で延長すれば最大1年間滞在できます。
日本国内で事前申請もしくはフィリピン到着後に移民局で申請でき、語学学校が代理で申請してくれる場合もあります。
ただ、観光ビザは短期留学や観光を目的にしている人向けのビザなので、アルバイトや報酬が発生するボランティアはできません。
学生ビザ【高等教育機関へ留学する人】
フィリピンの大学や大学院、専門学校などの高等教育機関へ留学する人は学生ビザを使いましょう。
学生ビザは渡航前に事前申請する必要があり、観光ビザのようにフィリピン到着後に申請することはできないので注意が必要です。
学生ビザの取得に必要な書類は以下のとおりです。
- パスポート(原本と写真のページのコピー)
- 非移民ビザ申請用紙(ビザ申請者本人が署名・すべて正確に記入する)
- パスポートサイズのカラー写真(3ヵ月以内に撮影されたもの)
- ビザ申請/発行に関わる同意書
- お届け先を記入した520円のレターパック
- 学校から発行された入学許可証(原本とそのコピー)
- Commission on Higher Educationから発行された入学資格証明書(原本とそのコピー)
- 日本の警察本部から発行された犯罪経歴証明書
- 医師からの診断書(原本とそのコピー)
また、学生ビザは基本的に本人申請のみ受付けており、本人が窓口で申請できない場合は公証役場にて公証して代理申請を依頼する必要があります。
ビザ以外で必要な手続き・申請費用
ビザ以外で必要な手続き・申請費用は次の4つです。
留学期間や留学目的、年齢によって必要な手続きが異なるので注意しましょう。
- SSP(Special Study Permit)【就学する人】
- ACR I-Card【60日以上滞在する人】
- ECC(Emigration Clearance Certificate)【6ヵ月以上滞在する人】
- WEG(Waiver of Exclusion Ground)【15歳未満の人】
SSP(Special Study Permit)【就学する人】
SSPはフィリピンの教育機関に通う際に必要な就学許可証です。
語学学校に通う人は滞在期間に関係なく、SSPの取得が必要です。
また、日本で事前申請できないので渡航前に必要書類を準備しておく必要があります。
SSPの取得にかかる費用は6,500PHP(約17,485円/1PHPが2.69円の場合)で、到着後に最寄りの移民局や入国管理局、語学学校で手続きしましょう。
ACR I-Card【60日以上滞在する人】
ACR I-Cardはフィリピンに居住する外国人を把握するために義務付けている外国人登録証です。
フィリピンに60日以上滞在する場合に申請が必要で、移民局または語学学校を通して申請します。
ACR I-Cardの取得にかかる費用は3,000PHP(約8,070円/1PHPが2.69円の場合)で、有効期限は取得から1年間です。
そのため、1年以内にフィリピン留学が終わる人は再度申請する必要はありません。
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ECC(Emigration Clearance Certificate)【6ヵ月以上滞在する人】
ECCはフィリピンで犯罪を犯していないことを証明する出国証明書です。
6ヵ月以上滞在する外国人に取得が義務付けられており、取得していないとフィリピンから出国できません。
また、出国証明書の有効期限は発行から1ヵ月以内なので、出国日の1ヵ月前から3日前までに取得しましょう。
ECC取得にかかる費用は500PHP(約1,345円/1PHPが2.69円の場合)で、移民局窓口で現金払いです。
WEG(Waiver of Exclusion Ground)【15歳未満の人】
WEGは15歳未満の外国人が単独または両親以外の人とフィリピンに入国する際に必要な書類です。
フィリピンでは人身売買や誘拐などの犯罪を厳しく取り締まっており、原則15歳未満の単独入国・両親以外の人との入国が禁止されています。
そのため、子どもだけで留学する人や親以外の人と渡航する場合は必ずWEGを取得しましょう。
WEGの申請はフィリピン到着後に移民管理局で手続き・承認を受けますが、事前に以下の書類を準備する必要があります。
- 父母または親権者の署名欄以外の項目を記入した扶養・保証に関する同意宣誓供述書
- 記入済みのWEG申請用紙 2枚
- 子どもの証明写真
- 子どもの有効なパスポートのコピー
- 同行者の有効なパスポートのコピー
- 父母または親権者の有効なパスポートコピー
- 子どもの出生証明書 2枚
公証料金は書類1部につき3,500円かかり、WEG申請料3,120PHP(約8,392円/1PHPが2.69円の場合)が必要です。
フィリピンのビザなし滞在期間は?
日本人がビザなしでフィリピンに滞在できる期間を解説します。
観光や留学、ノマドワークでフィリピン滞在を検討している人はぜひ参考にしましょう。
30日以内の滞在であればビザなしで入国可
フィリピンは30日以内の滞在であればビザなしで入国が可能です。
そのため、一般的な海外旅行と同様に日本のパスポートを持って行くだけで大丈夫です。
また、入国後に語学学校に通うことになった場合もビザなしで通学できます。
ただし、フィリピンの大学や大学院などの高等教育機関へ留学する人は日本から学生ビザを申請する必要があるので注意しましょう。
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滞在中に観光ビザを延長することも可能
30日以上滞在する場合は観光ビザを延長する必要があります。
30日もしくは2ヵ月ごとに移民局で手続きし、最大1年間の延長が可能です。
また、観光ビザの延長申請にかかる費用は以下のとおりです。
滞在期間 | 申請費 |
入国〜30日以内 | 無料 |
入国〜59日以内 | 4,000PHP(約10,760円) |
入国〜89日以内 | 9,000PHP(約24,210円) |
入国〜119日以内 | 12,000PHP(約32,280円) |
入国〜149日以内 | 15,000PHP(約40,350円) |
入国〜179日以内 | 18,000PHP(約48,420円) |
※レート:1ペソ2.69円
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【留学期間別】フィリピン留学に必要な手続き一覧
フィリピン留学で必要な手続きを留学期間別に解説します。
30日以内のフィリピン留学
30日以内のフィリピン留学では以下の手続きが必要です。
- SSP(Special Study Permit)の取得
30日以内のフィリピン滞在であればビザなしで留学できるのでSSP(就学許可証)の取得のみ手続きしましょう。
申請はフィリピン到着後に最寄りの移民局や入国管理局または語学学校を通して申請できます。
30日以上59日以内のフィリピン留学
30日以上59日以内のフィリピン留学では以下の手続きが必要です。
- 観光ビザの延長申請
- SSP(Special Study Permit)の取得
観光ビザは入国から30日以内の滞在は保証されていますが、30日を超える場合は各自で延長申請が必要です。
語学学校に通っている人は学校が代理で申請をしてくれるので、毎回自分で移民局に行く必要がありません。
ただ、申請にかかる費用は語学学校によって異なるので、正確な費用を知りたい人は語学学校のサイトもしくは問い合わせ窓口で確認しましょう。
60日以上のフィリピン留学
60日以上のフィリピン留学では以下の手続きが必要です。
- 観光ビザの延長
- SSP(Special Study Permit)
- ACR I-Card
ACR I-Cardはフィリピンに60日以上滞在する場合に取得が義務付けられている外国人登録証なので、留学生も必ず取得する必要があります。
申請は観光ビザと同じく、移民局または語学学校で代理申請を依頼できます。
6ヵ月以上のフィリピン留学
6ヵ月以上のフィリピン留学では以下の手続きが必要です。
- 観光ビザの延長
- SSP(Special Study Permit)
- ACR I-Card
- ECC(Emigration Clearance Certificate)
ECCは公的なビザで滞在しているか、犯罪歴がないかを確認するための証明書なので、提示できないとフィリピンを出国できません。
申請は最寄りの移民局もしくはオンラインから申請できます。
ECCのオンライン申請はこちら
出国前もしくは滞在中に必要な手続きはある?
フィリピン出国前と滞在中に必要な手続きは次の2つです。
留学期間によって必要な手続きが異なるので注意しましょう。
1年以上の留学であれば海外転出届を提出
1年以上の留学であれば最寄りの役所で海外転出届を提出しましょう。
海外転出届を提出すると日本の住民票から除外されます。
住民票を抜くと国民健康保険や国民年金の加入義務が無くなり、出国時期によっては住民税の支払い義務も免除されます。
ただし、各役所によって規定が異なるので1年前後の留学の場合は、必ず管轄役所へ問い合わせましょう。
3ヵ月以上の海外滞在では在留届を提出
在留届は海外に3ヵ月以上滞在する人が義務付けられている届出です。
1ヵ月〜3ヵ月未満の短期留学の人は提出する必要はありません。
ただ、在留届は在留邦人の確認や緊急事態が発生した時の連絡・対応ができるシステムなので、提出しておくとより安心です。
そのため、滞在が3ヵ月未満の人はたびレジを提出して、海外の安全情報を確認しましょう。
フィリピン留学のビザ申請で気をつけること
フィリピン留学のビザ申請で気をつけることは次の3つです。
ビザ申請に必要な書類は出発前に準備する
フィリピンのビザはビザの種類や滞在期間によって異なります。
フィリピンの語学学校に通う際に必要なSSP(Special Study Permit)は、日本から英文の戸籍謄本と英文の銀行残高証明書を取得しておく必要があります。
そのため、自分の留学に必要なビザの種類を確認し、日本で取得しておく必要がある書類を事前に準備しましょう。
また、役所や銀行によっては英文翻訳に対応していない場合があります。
自分で翻訳が難しい人は翻訳代行業者などの第三者機関の利用を検討するのがおすすめです。
原本・コピー・証明写真を準備する
ビザ申請では書類の原本とそのコピーが必ず求められます。
渡航前や現地滞在中に誤って紛失した場合を想定して、申請に必要な公的書類は原本とコピーを2部ずつ用意しておくと安心です。
また、パスポートはビザ申請以外でも提示やコピーを求められる場合があります。
そのため、事前に多めにコピーを用意しておくのがおすすめです。
証明写真はフィリピン到着後に撮影できますが、日本から持っていくほうが撮影機やフォトスタジオを探す手間が省けます。
給料が発生するアルバイトは一切禁止
フィリピンは就労ビザ以外での外国人就労が認められていません。
そのため、他の外国のような学生ビザを使ったアルバイトができません。
また、正式な仕事ではなくても報酬が発生するボランティアや手伝いなども禁止されています。
ワーホリや学生ビザで就労経験がある人がフィリピンに留学する際は注意しましょう。
セブ島に留学するために必要なビザは?
セブ島は日本以外からもたくさんの留学生が訪れるフィリピン留学で人気のエリアです。
セブ島に留学するために必要なビザについて解説します。
フィリピン国内であれば必要なビザは同じ
フィリピンは7,641の島々から構成される国ですが、フィリピン国内であればどの島に留学しても必要なビザは同じです。
そのため、セブ島に留学する際も30日以内の滞在であれば観光ビザで留学できます。
また、滞在先や語学学校によってビザの種類や申請条件が変わることもありません。
ただ、語学学校を通して申請する場合は手数料がかかるので、申請費用の変動に注意しましょう。
フィリピン留学の入国手続きに必要なもの・入国審査の質問例
フィリピン留学の入国手続きに必要なもの・入国審査でよく聞かれる質問例を解説します。
入国に必要な書類や審査で聞かれる内容は国によって異なります。
海外への渡航経験がある人でも、フィリピンへ入国する際はよく確認しておきましょう。
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入国時に必要なもの
フィリピン入国で必要なものは次の4つです。
パスポート
パスポートは必ず滞在日数+6ヵ月の有効期限が残っていることを確認しましょう。
有効期限が短いパスポートは不法滞在を疑われる場合があり、入国が認められないケースがあるからです。
また、パスポートは申請から受け取りまで日数がかかるので、留学前に余裕を持って申請しましょう。
eTravelの登録
eTravelはフィリピン政府に渡航情報を事前申告するWebフォームです。
以前まで使用されていた紙の出入国カードが廃止され、eTravelにシステム化されました。
渡航情報は日本出発の72時間前〜搭乗手続きまでに入力を済ませておく必要があります。
入力する内容は氏名や性別、居住国の住所、パスポート番号など入力項目が多いので、日本を出国する前に申請するのがおすすめです。
eTravelの公式サイトはこちら
帰りの航空券
帰りの航空券はフィリピンに不法滞在しないことを証明する書類として必ず必要です。
そのため、日本を出国する際も空港のチェックインカウンターで確認されます。
ただ、フィリピンを出国できる航空券であれば日本への航空券でなくても大丈夫です。
明確な出国日が決まっていない場合はFIX-OPENの航空券を利用したり、基本運賃にオプションを付けて予約変更を可能にするのがおすすめです。
税関申告書類
税関申告書類はフィリピンへの持ち込みが制限されているものを持っていないか、税関に提出する書類です。
申告する必要があるものは以下のとおりです。
- 食肉加工品
- 行きた動物・植物・魚
- 輸入禁止品や輸入制限品
- 10,000ペソ以上の紙幣・硬貨・小切手・同価値の金券
- 10,000USドル以上のが以下(トラベラーズチェックを含む)
- 販売目的の電子製品・宝石・広告宣伝用商品・商品見本
税関申告はeTravelもしくは現地到着後に空港でもらえる書類に記入して提出しましょう。
入国審査でよくある質問例
フィリピンの入国審査はすべて英語なので、事前に質問される内容への回答を用意しておくと安心です。
入国審査でよくある質問例・回答例は以下のとおりです。
質問例 | 回答例 |
What’s the purpose for visiting? (どのような目的で来ましたか?) |
|
How long will you be staying? (どのくらい滞在する予定ですか?) |
|
Where will you be staying? (どこに滞在する予定ですか?) |
※滞在先の住所がわかるものを用意しておきましょう。 |
入国審査官によっては上記以外の質問をしてくる場合もあります。
質問内容がわからない時は安易にYES/NOと答えるのではなく、聞き返したり質問内容を理解していないことを伝えましょう。
まとめ
フィリピン留学では他の外国のような難しいビザ手続きが不要です。
また、フィリピンの語学学校ではビザの延長申請やビザ関連の手続きも代行してくれるので、英語が苦手な人でも安心して留学できるところが魅力です。
ただし、留学期間によってACR I-Card(外国人登録証)やECC(出国証明書)などの申請・取得が必要なので、該当する人は申請を忘れないように注意しましょう。
また、ビザの条件はフィリピン政府により予告なく変更される場合があります。
フィリピン留学を検討している人は、フィリピン大使館や留学エージェントなどで最新情報を随時確認しましょう。
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